授業後にクラスメイトとボストン美術館に行った体験

授業が終わったある日の午後、タイ人、メキシコ人、日本人のクラスメイトと一緒にボストン美術館へ行くことになりました。普段の授業では英語を使って会話をしていましたが、こうしてクラスの外で一緒に出かけるのは初めてで、少し緊張しながらも楽しみな気持ちが大きかったのを覚えています。

美術館に入ると、その広さと展示数の多さに圧倒されました。特に印象的だったのは、日本の浮世絵やアジアの工芸品が充実していたことです。タイ人の友人は仏像の展示に興味を示し、自分の国の文化と似ている部分を熱心に語ってくれました。メキシコ人の友人は、アメリカやヨーロッパの絵画を見ながら、自国の芸術との違いを話してくれました。お互いの文化を比べながら鑑賞できたことが、とても新鮮でした。

館内を歩きながら、英語での会話はときどき言葉に詰まることもありましたが、絵や彫刻を前にすると自然に話が広がり、笑いながら感想を共有できました。国籍も文化も違う仲間と、同じ空間で同じ作品を見て感じたことを語り合う時間は、留学生活ならではの貴重な体験でした。日本人の友達は、ボストンにトビタテJapanの奨学金留学で来ていたのでとても学習意欲が高かったです。

美術館を出た後、近くのカフェに立ち寄り、アメリカのスイーツを食べながらさらに話が弾みました。互いに違う背景を持ちながらも、芸術という共通のテーマを通じて心が近づいた気がしました。留学中に得たこうした体験は、単に英語を学ぶ以上の大切な思い出になっています。